ノートパソコンがほしくてずっと探しているのですが。
CPUとメモリとSSD容量だけが条件なら安いのが腐るほどあるので何も困りません。そうじゃないから探してます。
で、ノートパソコンのカタログを読む上で、全ての企業が意図的に行っている嘘があるので気をつけなければいけない点が二つあります。
嘘というか、厳密には嘘ではないんですが。未必のなんちゃらですよねこれはもう。
一つは、バッテリの持ち時間。
JEITA測定法というので表現しています。これはつまり、特定条件で動かしたときに何時間持つかを計測したものです。
車で言うなら「60km/hの一定速度でアスファルトの一直線の道路を走り続けた場合の走行距離」のような基準です。実際にはもう少し複雑な計算をしています。
で、JEITA には ver.1.0 とver.2.0があります。
ver.1.0は、例えば、こんな動画を流しっぱなしにしたときの消費電力が計られます。
動画のスクリーンショット(クリックで実寸) 352x252
対してver.2.0の計測で流す動画はこんな感じです。1920x1080です。
本当は動画を貼り付けたいんですが規約的にアレなんで、ほしい人は以下からダウンロードしてください。
ちなみにJEITA ver.1.0のほうの動画は自動解凍書庫になってます。作った当時まだzip圧縮書庫が一般的ではなかったんでしょう。
http://home.jeita.or.jp/cgi-bin/page/detail.cgi?n=443&ca=14
小さい動画を流すより、大きな動画を流すほうが当然電力はかかるわけで、バッテリの持ちは違ってきます。
こんな感じで、JEITA ver.1.0というのは、バッテリ稼働時間を表記するメーカー側にとってもの凄く有利な条件なのです。
実際、実用した場合のバッテリ持ち時間は、JEITA ver.1.0での表記の半分未満くらいと考えるのが無難です。
もし、
バッテリ稼働時間: 8.5時間 ※2
と書いてあって、※2を見ると
※2 JEITA測定法 (ver.1.0)に基づきます
などと書いてあったら、「ああ、4時間くらいだな」と思っておけば後悔しません。
ちなみにJEITA ver.2.0 はだいぶ実用的ですが、それでも公式値から2~3時間は引いたほうが後悔しません。
とはいえ、最近はSSDの普及も手伝ってかJEITA ver.2.0で10時間ぐらいのマシンが増えてきました。
ぶっ通しで5時間も使う人は全体から見れば割と少ない方だと思うので、問題ないといえば問題ないのでしょう。
もう一つは、SSD容量。
SSDは、ヘッドを動かしたりしないので省電力で、耐衝撃性に優れ、その上高速です。
デスクトップパソコンと比較したときノートパソコンは、持ち歩くので衝撃が与えられやすく、バッテリ稼働なので省電力性が求められ、省電力のために処理速度を落とさなければいけません。ノートパソコンを作る上での諸問題を解決してくれる優れものなんですが、単位容量あたりの価格がハードディスクに比べ馬鹿高いという欠点があります。
2014年11月現在、巷のノートパソコン(windows 8搭載機)のSSD容量は、タブレット特化で小さい場合は64GB、大抵は128GB、256GB、512GBくらいです。
512GBとか、高すぎてとても手が出ません。
なので必然的に128GBになるんですが、最近のPCはリカバリ領域をHDD(SSD)にとっておいて、簡単に出荷時の状態に戻せるようになっています。
ちなみに、現在のWindows 8(64bit)のシステム要件は、HDD容量20GBです。
ということは、出荷時の状態で、動いているWindows 20GB分+リカバリ領域の冬眠中のWindows 20GB分で、最低でも40GBは使われているという計算になるわけです。
128-40=88。さらにメーカー製品は頼んでもいないのにOfficeとかPhotoshopとかついていて、結局ユーザーが使える領域は80~60GBほどしかありません。
つまり少なくとも大手PCメーカーのノートパソコンは、利用可能なSSD領域はカタログ値マイナス50GBくらいと見積もっておく必要があるわけです。
厄介なことにこれを書いていないか、すごくわかりづらい場所に書いてあることが結構多いです。
まあ両方とも嘘と言っては言い過ぎなんですが、激しく誤解を招く上に、実際どうなのかは相当調べないと出てこないので厄介です。
今は人生初のノートパソコンはSony製か東芝製かで悩んでおります。Vaio Duo 13のバッテリはJEITA 1.0で18時間、魅力的です。残念すぎるのがVaio Fit 13aです。JEITA 1.0で12時間です。スペック殆ど変わらないのに何でそこだけ劣化するかな。東芝のほうの候補は2014年モデルなのでまだ高いですが、問題はそこではなくてi5 4210Yなところ。超低電圧・・・。でも8GBのメモリなら何とかしてくれる気がする←